日本滞在記 : MCCヤングクリケッタージェイク・ダンフォード
- 2018-10-05
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- 海外からのクリケット関係者をお迎えして
日本クリケットの発展に向けて、当協会では継続して、海外からクリケット関係者をお迎えしています。長年に渡り、オーストラリアやイギリス、ニュージーランドを中心に、様々な国からクリケット関係者が来日しています。
このセクションでは、お客様一人ひとりの来日理由や実際に日本で行った活動などに関する記事を掲載しています。
記事をお読み頂き、この活動に興味を持って頂けましたら幸いです。また、この活動に関する質問等がある方は、私達までご連絡ください。
日本での初日は夜明けと共に始まりました。私の飛行機が羽田空港に到着したのは早朝5時15分でした。空港には人影も少なく入国審査もすぐに終わり、順調に日本クリケット協会(JCA)のアラン・カーさんが待つ浅草まで電車で向かいました。浅草では観光をする時間が少しあったので、浅草寺などにも行ってみたのですが、残念ながら木曜日の朝6時半には、まだ観光地としての賑わいはなく、すぐに電車で佐野に向かいました。市内を案内してもらいながらJCA オフィスに向かい、皆さんとの自己紹介を終えたところで、いよいよ私の日本での活動が始まりました!
その後、スタッフの皆さんと佐野国際クリケット場(SICG )に向かい、週末のオープニングセレモニーの準備に参加しました。SICGのオープニングイベントは5年もの月日をかけて計画されたものだと聞きました。
オープニングイベントでは、日本代表チームのコーチであるスティーブ・ザイラーコーチのアシスタントとして、木村昇吾選手の指導をサポートしました。木村選手はプロ野球選手として15年間活躍した後、6か月前にクリケット選手に転向したばかりでした。スティーブコーチのハイレベルなコーチングをサポートし、日本野球界でトップの地位を築いた選手のクリケッター転向の手助けができたことは、私にとっても素晴らしい経験となりました。
また、この週末にはエンバシーカップが行われ、7カ国の大使館チームと日本代表チームが2グループに別れて試合を行いました。SICGのオープニングイベントには、2日間を通して約2,500人が来場し、多くの人々が初めてクリケットを体験するなど、大盛況のうちに幕を閉じました。日本クリケットの歴史に残るイベントに参加できたことや私自身もイギリス大使館チームの一員として試合に出場し、3位を獲得できたことは大変名誉なことだと感じました。(第1試合では、私のボウリングから6点を奪われ、オーストラリア・ニュージーランド大使館チームに負けてしまいましたが…)
次の日の月曜日は祝日だったので、佐野市内を散策し、日光まで足をのばしました。日光は東京の北方、栃木県にある山に囲まれた小さな都市ですが、数多くの神社仏閣が点在し、湖や滝などの自然にも恵まれた素晴らしい場所でした。日光で 1日を過ごし、日本の歴史や伝統に深く触れ、とても感銘を受けました。よしえさん直樹さん、日本の豊かな文化や深い歴史について教えていただき、ありがとうございました。今回の派遣活動では、日本クリケットの成長と発展の一端を担うことができただけではなく、実際に自分自身の足で美しい日本の名所を訪れ、奥深い日本文化の魅力に触れることができました。このような素晴らしい体験をすることができた私はなんて幸運なのだろうと思いました!
日本での最初の1週間には、私の派遣活動の中でも重要な任務であった、学校やクラブでのセッションも行いました。日本の子供たちのクリケットレベルは、私がこれまでに指導を行なったことのある他の国の子供たちと同じくらい高く、そして何よりもクリケットが大好きで一生懸命プレーをしてくれました!これまでの日本での活動で私が最も難しいと感じているのは、言葉の違いです。ですが、シンプルで明確なデモンストレーションを行うことにより、視覚で捉えることができ、コミュニケーションが取れていると感じています。また、JCAのコーチも通訳を務めてくれているので、早口になり過ぎないように気を付けています!
私の滞在期間はあと4週間ですが、どのような挑戦が始まるのか、私自身もとてもワクワクしています。そして、日本の文化を体験できることも楽しみにしています。次の休みには東京の築地市場や渋谷を探検したいと思っています!