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未来への希望

  • 2017-05-03
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今日の日本の相手は3日前に対戦したパプアニューギニア。

過去2試合ではバッティング先行の作戦だった日本は、この試合ではフィールディング先行に戻す。強打を誇るパプアニューギニア打線に対して失点をできるだけ抑え、その後のバッティングに入ることが求められる。

この試合を通して日本に一番後悔が残るプレイがあるとすれば、1球目の落球だろう。ボーラーのキャプテン太田くるみは、Jimmyが打ち上げたボールを自ら捕球しに行ったが、わずかのところで落としてしまう。クリケットには“Catches win matches (捕球が試合を制す)”という「ことわざ」があるが、もしキャプテンがこのボールを捕球していたら、試合はまったく違う展開になっていたかもしれない。

日本は結局、20オーバーで155ランを奪われる。大会これまでの最高得点だ。パプアニューギニアはオープニングバッターのJimmyとRumaがアウトになった後も、4番のOalaと6番のTauが攻撃的なバッティングを続け、ペースを落とさずに得点を重ねた。日本は7人のボーラーがコントロールよく投げたが、守備のミスが続いたことで大量失点となった。

20分のインターバルを挟み、日本のバッティングが始まる。この試合では宮地静香に代わって太田のオープニングパートナーを白石まど花が務めた。大会が始まってからここまでの試合では、日本は経験の浅さもあって消極的なバッティングが目立っていたが、勝利のために大量得点が必要で土俵際に立たされた今日は違った。太田も白石も早い段階でアウトになるが、積極的に打ちに行く姿勢が見られた。太田が4ランを獲得したカバードライブはこの試合のベストショットかもしれない。

トゥウェンティ20という球数制限のある試合では、どんなに劣勢に立たされても勝ちを目指さなければならない。日本は20オーバーを使い切らず、14オーバーの2球目で最後のウィケットを奪われるが、最後まで積極的に打ち行く姿勢が光った。特に、終盤の8番バッターで登場した小林悦子は、この試合MVPのJimmyから3球連続でフォーランを奪う活躍を見せた。

結果的に、1度目の対戦よりも大差で敗れた日本。しかし、前回の対戦より遥かに良いパフォーマンスを見せたのは間違いなく、将来への希望を感じさせる1日となった。

スコアカードの数字は時として、試合内容の半分も伝えてくれない。今日の試合で見せた積極性を、大会最終戦となる明日のバヌアツ戦でも見せてくれることを期待したい。