東アジアカップ(大会4日目):韓国代表が決勝戦を制し、東アジアカップ初代王者に
- 2016-11-07
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- 日本代表(男子)
全日程に渡り快晴に恵まれた東アジアカップ。最終日となる大会4日目は、3位決定戦を香港ドラゴンズ、決勝戦を韓国がそれぞれ勝利。この結果、栄えある東アジアカップ初代王者に韓国、2位日本、3位香港ドラゴンズ、4位中国という順位で全日程を終了しました。
第1試合となった香港ドラゴンズと中国の3位決定戦は、香港ドラゴンズが中国を撃破して今大会初勝利とともに3位を獲得。トスに勝った中国が後攻を選択したため先攻となった香港ドラゴンズは、Edwin Angが17ランを記録したものの、序盤は思うように得点を積み上げられない時間帯が続きます。しかし、その中で気を吐いたのは、2本のバウンダリー6を含む48ランを記録したJason Lui。また、Anthony Marrinも25ランを稼ぎ、最終スコアを128ラン(4ウィケット)として中国の攻撃を迎え撃つこととなります。
一方、129ランを稼がなければいけない状況となった中国。序盤から勢い良く反撃の狼煙を上げたいところでしたが、香港ドラゴンズのHenry Siuに最初のオーバーで2ウィケットを取られる苦しい立ち上がりとなります。その後、キャプテンのZhang Yu Feiと副キャプテンのSong Yangyangがそれぞれ16ランと30ランを記録して持ち直したかに思われましたが、香港ドラゴンズの好投と好守の前に残るバッツマンが沈黙。結局、99ランに到達したところでオールアウト。中国が勝利した前日の予選リーグでの対戦とは逆に、香港ドラゴンズが勝利しました。
第2試合は、日本と韓国による決勝戦。前日の予選リーグでの対戦では日本が勝利しており、日本としてはその勢いのままこの日も勝利して優勝を、逆に韓国は前日の雪辱も含めて優勝を狙う一戦となりました。
トスで勝った日本が先攻を選択して始まった決勝戦。日本は序盤から着実にランを稼いでいきたいところでしたが、谷山がChoi Jiwonを攻略しきれず、宮内も Sung Dae Sikの好守で早々にピッチを去ることとなります。しかし、この流れを変えたのがキャプテンの小林。最後はLee Kangminにウィケットされたものの22ランを叩き出し、後ろに控える若手選手たちに攻撃を託します。その後、サーゲート、山下、筒井の若手選手勢が粘りのバッティングでそれぞれ16ラン、12ラン、16ランを記録する働きを見せましたが、韓国キャプテンJun Hyunwooの好守も飛び出すなど思うように得点を伸ばせず100ラン(7ウィケット)で守備に回ることになります。
日本の攻撃を100ランに抑えた韓国は、101ランを目指して攻撃を開始。日本も10代の脇田とシディークの2投手がそれぞれ2ウィケットと4ウィケットを取る好投を見せましたが、重要な場面で守備のミスが続き、強打を誇る韓国バッツマンの猛攻を抑え切ることができません。結局、19オーバーで韓国が日本を上回る101ランを達成し、この時点で韓国の勝利と東アジアカップ初代王者が決定することとなりました。
大会を通じての成績で与えられる各個人賞は、ベストバッツマン賞に小林正臣(日本)、ベストボーラー賞に脇田康平(日本)、そして大会MVPはChoi Jiwon(韓国)が獲得しました。
大会期間中は、連日数百人規模の観客が試合会場の佐野市国際クリケット場に観戦に訪れたほか、決勝戦のライブストリーミングを14,000人もの人が視聴するなど、多くの人が今大会を観戦してクリケットの魅力を感じ取ってくださったことでしょう。
また、大会4日目に同時開催された「佐野英国祭」にも多くの来場者があり、クリケットをはじめラグビー、サッカーなど英国発祥のスポーツはもとより、さまざまな英国文化に触れ、楽しむ姿がありました。