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レポート|日本 対 シンガポール(ACC男子U19プレミアカップ 3位決定戦)

  • 2023-10-23
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  • 日本代表(男子U19)

10月23日(月)、男子U19日本代表チームは、ACC男子U19プレミアカップの3位決定戦で、シンガポールとの接戦に見事勝利しました。これで日本は、本大会を3位で終え、2023年アジアカップへの出場権を獲得し歴史を刻みました。

トスに勝ち、バッティング(先攻)を選択した日本は、ファドケ選手(28ラン)とポル選手(17ラン)が57ランのオープニングパートナーシップを築く好スタートを切りました。しかし、その後日本はシンガポールに15ランで4つのウィケットを奪われ、厳しい状況に直面しました。イニングの流れが変わり、大きなパートナーシップを築くことができなかった日本ですが、ヒンズ選手の25ランなど下位打線の粘りのバッティングによって徐々に得点を重ね、ラストオーバーにオールアウトになるまでにトータルで164ランを獲得しました。

決して高いトータルではありませんが、マレーシア戦も先攻で169ランを守り切っていた日本には、勝利を手繰り寄せるに十分なチャンスを与えてくれる得点でした。

攻守交代後、山本 ー レイク選手が2オーバー目の初球でウィケットを奪うと、加藤 ー スタッフォード選手がさらにトップオーダーのウィケットを2つ奪い、日本は理想的なスタートを切りました。続くティワリ選手(3ウィケット、26失点)も3オーバー連続でウィケットを奪い、シンガポールを63ランで6ウィケットと追い込みました。

その後、シンガポールは Chaudhary 選手(34ラン)の攻撃的かつ落ち着きのあるバッティングを軸に17ランと32ランのパートナーシップを築きました。日本は、ケリー選手の正確なボーリングによりランレート(1オーバーあたりの平均獲得ラン) を下げ、ヒンズ選手(大会通算11ウィケット)が7つ目と8つ目のウィケットを獲得し、日本は勝利に大きく近づきました。同時に、雨雲が近づいてきている気配が強くなってきました。

40オーバー終了時、日本はシンガポールを8ウィケットで131ランに抑え、D/L方式*のターゲットスコアでも優位に立っており、最後の2つのウィケットを狙っていましたが、ついに雨が降り始めて試合が中断されました。その後、プレーが再開されることはなく、日本はD/L方式により16ラン差で勝利しました。

*D/L方式:雨天の影響でオーバー数が減った場合、逆転に必要な得点を再計算する方式

3位決定戦に勝利し、アジアカップへの初出場を決めた日本チームは、ロッカールームで勝利を祝いました。また、歓喜の声は関係者が観戦していた佐野市国際クリケット場(SICG)のティールームから、日本全国にも広がりました。

試合後、ヘッドコーチのルホード氏は「私たちは皆さんの応援を感じており、選手たちは6月のダーウィン、そして本大会で信じられないほどの成長を続けてきました。日本国内のクリケットコミュニティの外では、私たちが活躍することは予想されていなかったようでしたが、選手たちは素晴らしい根気と勇気を発揮し、神経をすり減らすような接戦に幾度も勝利しました。アジアカップは、準決勝で苦戦したネパールよりも一段と高いレベルになりますが、素晴らしい経験になるでしょう。」と述べました。

また、キャプテンのハードグレイヴ ー 阿部選手は「再びこのチームで、素晴らしい結果をもたらすことができ、嬉しく思います。コーチ陣が、常にとてもポジティブな環境を作り出してくれているので、選手が伸び伸びと自分の力を発揮することができ、良い結果にも結びついたと思います。私たちを応援してくださったすべての方々に感謝申し上げたいです。」と述べました。

アジアカップは、12月に中東で開催される予定で、予選を免除されたアフガニスタン、インド、スリランカ、バングラデシュ、パキスタンの5か国と、予選で出場権を獲得したネパール、アラブ首長国連邦、日本が出場します。

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