日本代表(女子)

女子日本代表が「T20I」初勝利!

  • 2019-05-09
  • 日本代表(女子)

ICC女子東アジア太平洋予選大会で、5月10日に女子日本代表はフィージーとの第3戦、パプアニューギニアとの第4戦を行った。午前中のフィージーには、31点差で勝利し、午後のパプアニューギニアには、6.2オーバーで逆転され、大会を通じて現時点で1勝3敗となった。

今大会は、国際クリケット評議会(ICC)の全加盟国の公式戦が「T20 International (T20I)」認定を受けられるようになってから女子日本代表にとって初めての大会であり、フィジー戦での勝利は、今大会での初勝利であるとともに、女子日本代表の記念すべき「T20I初勝利」となった。

日本の先攻で始まったフィージーとの第3戦では、小田選手、北山選手、柳田選手が連続でアウトとなり、日本は序盤で窮地に立たされた。しかしその後、試合の中盤では伊香選手(22ラン)と遠藤選手(13ラン)が33ランのパートナーシップを築くと、終盤でも宮地選手(22ランノットアウト)と狩野選手(7ラン)の30ランパートナーシップで立て直し、最終的に118ランまで伸ばすことに成功した。

守備では、序盤から常澤選手と宮地選手が2つずつのアウトを立て続けに奪い、5.5オーバー時点でフィジーを4ウィケット18ランに抑える絶好のスタートを切った。9.5オーバーには日本代表初登板となった金井選手もアウトを奪い、史上最年少での女子日本代表デビュー戦を飾った。その後、フィジーのLomani選手(27ラン)とTagilala選手(27ラン)に52ランのパートナーシップを許したものの、菅野選手がLomani選手をLBWでアウトにしてパートナーシップを崩すことに成功。20オーバーを87ランに抑えて守り切った。試合のMVPには、4オーバーを2ウィケット7ランに抑えたオープニングボーラーの常澤選手が輝いた。

フィジー戦終了後、ランチを挟み、午後にはここまで無敗のパプアニューギニアと対戦した。

先攻の日本は、積極的に得点を狙いにいくが、精度の高いパプアニューギニアのボーラーを打ち崩せず、投球制限の20オーバー近くの19.3オーバーまで打撃を続けたにも関わらず、37ランしか獲得することができなかった。

守り切るには非常に厳しい得点だったが、日本は失点を抑えてチャンスを狙った。しかし、オープニングバッツマンのJimmy選手(18ラン)とRuma選手(19ラン)のパートナーシップを崩すことができないまま、6.2オーバーで逆転を許した。大敗の中でも、フィジー戦での活躍に続き、常澤選手が2オーバーを5ランと首位を走るパプアニューギニアに意地を見せた。

日本は、ここまでの4戦で1勝にとどまっているが、投球、守備、打撃のそれぞれで試合の流れを引き寄せるようなプレーが見られている。主催国バヌアツとの最終戦では、試合を通して流れを支配できるかがポイントとなる。