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 若い選手中心の日本チームにとって、今日は忘れられない1日となっただろう。今大会を通して少しずつ進歩を続けてきた日本代表が、最後に一矢報いた。

 日本はコイントスに勝ち、フィールディング先行を選択する。バヌアツはバッティング先行を希望していたと話していた。それぞれのチームにそれぞれの戦略がある。

 大田くる美と宮地静香が開始当初からバヌアツのバッターにプレッシャーをかけ続ける。大会通して素晴らしいボーリングを続けている宮地は4オーバーを続けて投げ、わずか4ランしかバヌアツに与えない。さらにLangiatu選手も打ち取り、日本に最初のウィケットをもたらす。

3番目のボーラーとして登場する石本桂名永も4オーバーを投げAvokのウィケットを奪う。失点も10点と最小限で抑え、日本が試合を優位に進める。

 野手たちも体を張った守備で、6人の投手をよく支えていた。バヌアツは20オーバーで83ランを獲得した時点で、イニングを終了する。高得点ではないが、まだまだ勝利を目指せるスコアだ。

 初勝利を目指す日本は、昨日に続いて積極的なバッティングを見せる。オープニングの太田と菅野美保が4ランを早い段階から奪って、日本が良いスタートを切る。10オーバー終了時点までに日本は53ランを積み重ねる。大会初勝利が見えてきた。

 日本の勝利を決めたのは、イニング終盤の遠藤理央と白石まど花のバッティングパートナシップだ。2人で27ランを積み重ねた。中でも遠藤はプレッシャーのかかる場面で、最後までアウトにならず堅実なバッティングを見せ、この試合のMVPに選ばれた。国際クリケット評議会のレフリーも試合後に、遠藤の「落ち着き」を讃えていた。

 山口栄理が最後は決勝点を決め、日本が最後に大会初勝利をつかんだ。若いチームの明るい未来を照らす、うれしい勝利だった。

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