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2016年ICC女子ワールドカップ予選 ― EAPプレビュー

  • 2016-07-15
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  • 日本代表(女子)

7月15日(金)から、サモアのアピアにてICC女子ワールドカップ東アジア太平洋予選がスタートします。

本予選には、ホスト国であるサモアに加え、パプアニューギニアと日本の3カ国が出場します。サモアとパプアニューギニアの2カ国は、パプアニューギニアで開催された2015年パシフィック・ゲームズにて、サモアが金メダル、パプアニューギニアが銀メダルを獲得し、本予選への出場権を得ました。

東アジア太平洋地域予選の優勝国は2017年ワールドカップ(イングランド)の世界最終予選への出場権を得ます。

ICC東アジア太平洋局長であるキーラン・マクミラン氏は、「優れたグローバルスポーツは、あらゆる面において、女性が関わっているものです。ICCはこの事を戦略的な優先事項として掲げています。世界大会につながる地域予選を開催することは、その中でも大切なことです。」と述べました。

さらに、「参加国の草の根的な普及活動及び選手育成活動の成果が、各国の代表チームの成長につながっていることを目の当たりに出来るのはとても楽しみです。」と述べました。

また、本予選には、今回で2度目の参加となるクリケット・ウィズアウト・ボーダーズ(CWOB)も出場します。CWOBは、スポーツマンシップやフレンドシップ、文化的多様性、そしてクリケットを楽しむという精神に基づき、若い女性に向けたクリケットの推進と普及を目的とするチームです。

CWOBはオーストラリア、ビクトリアからの若い選手で結成され、招待チームとして参加します。大会で優勝する事は出来ませんが、3カ国全てと試合をします。コーチは、元オーストラリアクリケット選手のブライス・マクゲイン氏です。

予選は7月15日(金)に開幕し、全試合アピアのガーデン・オーバルクリケット場にて行われます。50オーバー制で総当たり2回戦が行われ、最上位のチームの優勝となります。日本の公式戦は、16日(PNG)、18日(サモア)、21日(PNG)、22日(サモア)の4試合で、15日及び19日にはCWOBとの20オーバー制の練習試合も予定されています。公式戦の試合時間は、日本時間で午前6時~午後1時を予定しており、ライブスコアが提供されます。https://cricket.or.jp/event/womens-world-cup-qualifier-east-asia-pacific

Samoa 2016_185

代表チームプレビュー: 日本代表

女子代表チームは、惜しくも2位となった2年前の雪辱を果たすべく、意気揚々とサモアへ出発しました。

2014年にはベテラン選手が数名引退してしまいましたが、チームには経験豊富な選手も多く、さらに新しい選手も数名加わりました。

宮地事務局長は、「現在の女子チームにとてもわくわくしています。選手はこれまでに練習を重ね、様々な経験もしてきました。チームの未来は明るいものになると確信しています。」と述べました。

日本代表は昨年には、韓国で開催された東アジアカップに出場し、中国、香港に続き3位でしたが、多くの新しい選手にとっては価値のある貴重な経験となりました。

今年に入ってからも様々な強化活動が実施されてきました。4名の選手が東アジア太平洋選抜に選出され、1月に行われたオーストラリア・カントリー・クリケット・チャンピオンシップに出場し、見事優勝を飾りました。

また、5月には柳田 舞選手と宮地静香選手が香港女子プレミアリーグに招待され、大会第2試合及び第3試合に出場しました。宮地選手は第3試合においてMVPに選ばれる活躍を見せました。また香港滞在中には、現オーストラリア代表選手と共に戦い、または対戦し、さらに、元オーストラリア代表選手のスチュアート・マクギル氏からの指導も受けました。

2016年より新たな試みとして、クリケットビクトリアとの提携により、オーストラリアから様々なコーチを招待し、選手の指導にあたって頂きました。5月には、ロックラン・スティーブンス氏(ビクトリア・ブッシュレンジャーズ及びメルボルン・レナゲーズ)の指導による、10日間の合宿を行い、6月には、サモアでのコーチも務めるニコール・マーティン氏(オーストラリア・インドアクリケット代表)による指導が行われました。

マーティン氏は、「このチームは、心から上手くなりたいと願う選手が集まった、素晴らしいチームです。彼女達は、情熱を持って意欲的に取り組んでいます。それは、私から見ても素晴らしい事であり、今大会では彼女達の良い部分を取り入れたいと思っています。」と述べました。

日本チームは、2010年及び2012年の東アジア太平洋予選に優勝した後、2014年には惜しくもパプア・ニューギニアに敗れ、タイトルを失いましたが、2016年には再び栄光を掴むべく全力で取り組んでいます。

女子日本代表チーム

柳田 舞(ワイヴァーンズクリケットクラブ / C)
小林 悦子(ワイヴァーンズ クリケットクラブ / VC)
中山 綾子(ワイヴァーンズクリケットクラブ / VC)
浅間 美穂(ワイヴァーンズ クリケットクラブ)
石本 桂名永(富士ファーイーストクリケットクラブ)
梅谷 安希(上宮中学校・高等学校クリケット部)
遠藤 理央(ワイヴァーンズ クリケットクラブ / 初)
大田 くる美(キャッツクリケットクラブ )
菅野 美保(アドレクリケットクラブ)
白石 まど花(ワイヴァーンズ クリケットクラブ )
鈴木 綾那(中央大学英吉利倶楽部 / 初)
西田 薫子(ワイヴァーンズ クリケットクラブ)
宮地 静香(富士ファーイーストクリケットクラブ)
山口 栄理(富士ファーイーストクリケットクラブ)

*C: キャプテン
**VC: 副キャプテン
***初: 初選出